特色
外国人留学生への奨学団体は多数ありますが、その殆どは、既に来日して大学・大学院に在籍している留学生を対象としています。これに対し当財団は、海外在住の外国人留学希望者から直接応募を受け、選考、採用しています。
現在の募集活動はインドネシアの研究機関、主要大学等へ直接赴いて、募集・取り纏めを依頼し、併せて奨学生OBに広報活動を行っています。
奨学生としての採用後は、当財団は奨学生に対し直ちに日本語学習を開始するよう奨励し、また希望大学院への入学願書や各種届けの代理申請並びに在留資格認定証明の代理申請を行い、更に日本語学校への入学、宿舎の確保等の諸手続きにおいても全面的な支援を行っています。当財団は、奨学生の修士入学試験合格の後も、修士学位取得にいたるまでの間、必要な支援を行っています。支給する奨学金は、往復旅費のほか、日本語学校の学費を含め大学院(修士課程)の入学金及び授業料等学費の全額並びに毎月の生活費などです。
希望大学院については、日本語のハンディキャップもあって、日本語による出題、解答の成績をもって合否判定基準とする国立大学への進学は困難で、少数に留まっていましたが、最近では国立大学においても修士課程への入学試験での日本語のウェートを下げ、積極的に海外から留学生を受入れようとする方針が顕著になってきました。
日本人留学生への奨学支援については、日本の奨学団体の多くが欧米への留学生を対象としていますが、留学先としてインドネシアのみを対象として奨学生を毎年継続的に派遣しているのは当財団のみです。